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「サムエル記」を読む

 創世記同様、知識ゼロで「サムエル記」を読んで思ったことを適当に書いていきます。


1〜2章:子を授からなかったハンナが神に祈ると、子を授かった。ハンナと夫エルカナは、サムエルと名付け、神に仕えさせた。祭司エリは息子たちが神のための生贄を取って食べるのをやめさせることができなかったので、罰を受ける。息子たちも後になって死ぬ。
*ハンナの祈りがおもしろい


主は殺し、また生かし、
よみに下し、また上げる。
主は貧しくし、また富ませ、
低くし、また高くするのです


3章:サムエルが神からお告げを聞くようになり、預言者となる。

*エリはサムエルが神から何を聞いたのか聞き出すために「もし、おまえがお告げになったことばの一つでも私に隠すなら、神がおまえを幾重にも罰せられるように。」とおどす。


4〜7章:ペリシテ人との戦争でイスラエルは負けそうになったので主の契約の箱を持ってくるが、やっぱり負けて箱も奪われる。ペリシテ人は大事に扱うが、ダゴンの神の像が壊されたり、病気が流行ったりと良いことがないので、返すことにする。返す途中も種の契約の箱が災難を呼ぶ。
 最初に受け取ったイスラエル人は箱の中身を見たためやはり災難を受ける。そうしてやっとサムエルのもとへ帰ってくる。もう一度ペリシテ人が攻めてくるが今度は神がそれを守る。
*このころイスラエルの民は、主以外の神を信じるようになっていたので、改めて主だけを信じるようにさせなければならなかった(7-3)


8章:サムエルの息子たちは「父の道に歩まず、利得を求め、わいろを取り、さばきを曲げていた」(8-2)ので、民は「王」を立てるようサムエルに求めた。神もサムエルもこれを嫌がるが、民がどうしても望むので、王を立てることにする。


9〜10章:イスラエルの部族の中でも少数派のベニヤミン人のサウルが、主によって王と選ばれる。「彼は美しい若い男で、イスラエル人の中で彼より美しい者はいなかった。彼は民のだれよりも、肩から上だけ高かった」(9-2)。


11〜12章:ヤベシュ・ギルアデにアモン人ナハシュが攻めてくる。サウルとサムエルがイスラエル中の人々を呼んで、これを打つ。サムエルがこれをもって「王」を求めるのではなく、ちゃんと主に従い仕えるように説教する。
*説得力を増すためか、「私が主に呼び求めると、主は雷と雨とを下される。」と脅すだけでなく、実際にそれをやってみせる。(10-18)


13章:サウルがペリシテ人と戦争をしようとし、しかも全焼のいけにえまで勝手にしたので、サムエルが仲たがいする。なぜか、サウルもその子ヨナタン以外は武器を持っていない(13-22)。

(サムエル)「あなたは愚かなことをしたものだ。あなたの神、主が命じた命令を守らなかった。主は今、イスラエルにあなたの王国を永遠に確立されたであろうに。…」(13-13)

14章:サウルの子ヨナタンが道具持ちと二人で勝手にペリシテ人に戦いを挑みに行って、しかも「たぶん、主がわれわれに味方してくださる」(14-6)と言って死亡フラグかと思いきや、「主はイスラエルを救い」(14-23)、うまくいってしまう。
 サウルが立てた誓いを、ヨナタンが破ったので、サウルはヨナタンに「死ななければならない」と言うが、勝利をもたらしたということで民が訴え死なずにすむ(14-45)。


15章:神がアマレク人を、男女子ども、牛羊ラクダ含めすべて殺せと命じたが、サウルは民の意見を聞いて、羊や牛の良いものを殺さずにとっておいたので、神は失望し、サウルから王の位を取り上げた。


16章:民が王を求めるシーンは特にないが、神はサウルの代わりに別の王を立てる。エッサイの末っ子のダビデ。「その子は血色の良い顔で、目が美しく、姿もりっぱだった」。
 主の霊がダビデに下ったので、サウルからは離れ、代わりにわざわいの霊が来る。しかし、上手に琴を弾く人がいれば、これを防げると聞いたサウルが探した結果ダビデが選ばれ、ダビデはサウルに仕えることになる。

 神の霊がサウルに臨むたびに、ダビデは立琴を手に取って、ひき、サウルは元気を回復して、良くなり、わざわいの霊は彼から離れた。

 なんとも不思議な話である。