グリム童話を読む

 グリム童話を読んだことがないので、暇なときに少しずつ読もうかな、と。
読むのは、Robert Brandon編纂「The Classic Fairy Tales of The Brothers Grimm」というロンドンのStudio Editionからでている英訳本。初版は1935年で、手元にあるのは1992年のもの。これにしたのに理由は全くなく、たまたま家にあったから。Joyce Mercerという方の絵がきれいです。
 1935年に編纂者によって書かれたintroductionにアンデルセンの物語と比較したグリム童話の特徴が書かれている。それによると、グリム童話はより、道徳的、説教的だという。悪者は必ず懲らしめられ、virtueやhumilityはそれにふさわしい報償をうけるらしい。
 ちなみにグリム兄弟は兄Jacob(1785−1863)、弟Wilhelm(1786−1859)ともに裕福な言語学者、文献学者で、『ドイツ語辞典』『ドイツ文法』などを残している。グリム童話として知られているのは、ドイツ各地の民衆文学を収集・編集し、1812〜1815年に刊行された『子どもと家庭の童話』(全二巻)で、「白雪姫」「赤ずきん」「ヘンゼルとグレーテル」などが入っている。また1816-1818年には『ドイツ伝説集』も出版している。ドイツ民衆の情念や感覚を重視したヘルダーらの『歌謡における諸民族の声』(1778-79,1807)、A.アルニムとC.ブレンターノの『少年の魔法の角笛』(1805-08)などとともに、ロマン派とされている(ようである)。

▲The Frog Prince
−内容
 王女が森で遊んでるとき、大切な遊び道具(ボール)を泉に落としてしまい困っていると、カエルが現れ、ボールを取る代わりに三日間食事とベッドを共にしようと言ってきた。王女は驚き、いぶかしげながらも、深く考えず承諾する。カエルが本当にボールを取ってくると、ボールだけ受け取ってそそくさと城へ帰る。カエルが城を訪ね、しつこく呼ぶので、しぶしぶ約束を果たす。すると、カエルが美しい王子となり、魔法にかけられていたことを明かし、結婚を申し込む。王女は即答し、二人は幸せに暮らしました。

−感想
 なんじゃこりゃ!って感じ笑 ストーリーそのものは、カエルの気持ちなど全く気にかけない(ある意味現実的な)冷たい王女が、ストーカー的に王女に迫るカエルの気迫に負けて要求を飲んだら、イケメンだったから喜んで結婚した、というもの。気になった点は、王女がちょっと遊びに一人で森にでることが普通だったのかなぁという点、一人でボール遊びって楽しいのかなぁという点、カエルを持つ時に嫌がるのは喋るカエルだからなのかカエルそのものが(森でよく遊ぶくせに)気持ち悪いのかという点。教訓としては、たとえいやいやでも良いこと(約束を守ること?)をすれば、自分にも良いことがありますよ、というものかな?