「スティグマの概念化」

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このエントリーは私が英語の邦訳を練習するためのものです。邦訳は正しいとは限りません。原文のURLを付していますので、そちらをご覧ください。

誤りの指摘や、アドバイスは大歓迎です。

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●LINK BG., PHELAN JC, 2001,"CONCEPTUALIZING STIGMA", Annual Review of Sociology 27: 363-385
の要旨を邦訳する。
 PDF→http://www.heart-intl.net/HEART/Legal/Comp/ConceptualizingStigma.pdf


スティグマの概念化

 スティグマに関する社会科学の研究は、特に社会心理学の分野でこの二十年間で劇的に発展した。社会心理学では人々がどのように認知カテゴリーを構築し、それらをステレオタイプへと結び付けるかを解明してきた。しかし、この発展の中で、スティグマの概念が曖昧すぎること、そしてスティグマ概念にのみ焦点が当てられすぎてきたことに対して批判が寄せられてもきた。本稿ではこの批判に答えるために、スティグマをその構成要素であるラベリング、ステレオタイプ化、差異化、ステータス・ロス(脱文脈化)、差別などと同時に起こるものとして位置づけ、また、スティグマ付与が行われる際にはかならず権力が作用することを示唆する。
 ここで提起されるスティグマ概念は、概念の定義から、スティグマがそれを与えられた個人の人生の持続的な困難を示し続ける理由まで、スティグマ研究において中心的な諸課題を理解するのに役立つだろう。最後に、スティグマ付与はおそらく、所得や家事、犯罪関与、健康、そして人生そのものといった生活の様々な機会の配分にも大きく関係している。というのも、スティグマ化された出来事は数多くあり、人々の生活の多様な領域に影響を与えうるからである。このことは、ライフチャンスの配分の理解に興味のある社会科学研究者にとってもスティグマ概念は重要であることを示している。