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2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「梅雨」の社会的構築

「梅雨」などない!われわれは騙されている!ということを言う戯言記事です。 私は昔(2002年あたり)から一貫して、「梅雨」などというものは存在しない!と友人に主張し続けてきました。しかし、「ソースは俺」という態度だったためか、だれも真剣に聞いて…

「古事記」を読む

712年に成立したといわれる現存の日本最古の書物「古事記」。口承されてきた神話・伝説(旧辞)と、天皇家の系譜(帝紀)を成文化したもので、序文の漢文体と本文の変体漢文体(日本独自の語彙・語法を含む漢文)、歌謡の和文体で書かれています。が、そんな…

「サムエル記」を読む

創世記同様、知識ゼロで「サムエル記」を読んで思ったことを適当に書いていきます。 1〜2章:子を授からなかったハンナが神に祈ると、子を授かった。ハンナと夫エルカナは、サムエルと名付け、神に仕えさせた。祭司エリは息子たちが神のための生贄を取って食…

「創世記」を読む

聖書に関して全くの素人(聖書解釈やアレゴリーを知らない、非キリスト者)が聖書を読んだらどんな感想をもつのか。聖書を読みながら、疑問に思ったことを箇条書きにしていきます。 「全世界で最も読まれ、読まれ続けている本はなにか。それは聖書である。」…

メモ:戦後マンガ史4(1981〜2000年)

■1981〜2000年▲少年誌 80年代に入ると、少年漫画はそれまで本流だった「闘い」と「スポーツ」一辺倒から恋愛を描くようになっていく。78年柳沢みきお『翔んだカップル』から、明るくさわやか、笑いもあるヒロインの魅力を大きな力にした学園ラブストーリーが…

メモ:戦後マンガ史3(1970−1980年)

■1970−1980年 ▲「花の24年組」 70年代にかけて、漫画を読んで育った世代が漫画を描き始め、新感覚派の少女漫画が勢いを持つ。「花の24年組」と呼ばれる昭和24年前後うまれのマンガ家たちの作品である(竹宮恵子、萩尾望都、樹村みのり、大島弓子、山岸涼子な…

メモ:戦後マンガ史2(1959−1969)

■1959−1969 流れ:貸本漫画の衰退→月刊誌から週刊誌→劇画→少女漫画、青年向け漫画▲劇画 50年代半ば、貸本漫画の世界で、関西の若い漫画家が中心となり、リアルな描法、より実録的な内容を持つ漫画を書き始めた。さいとう・たかを、佐藤まさあき、辰巳ヨシヒ…

メモ:戦後マンガ史1(1945〜1958)

*2008年に書いたものの再掲(参考にした文献を忘れてしまいましたが、呉智英、竹内オサム、米沢嘉博あたりを参照したのだと思います。) ■1945〜1958 ▲児童漫画 戦前から続く「少年倶楽部」など児童雑誌や戦後すぐ創刊した児童雑誌においては、小説や読み物…

クラウドは何があたしいの?1

「クラウドってなんなの?」 「ネットに写真とかアップして共有すんじゃん?あれ」 「あ、あれのことかー。でもあれって昔からあったんじゃね。なんでいまさら騒いでるの?」 「うーん」 クラウドコンピューティングという言葉に厳密な定義はありません。従…

浜日出夫、2006、「羅生門問題――エスノメソドロジーの理論的含意」

■浜日出夫、2006、「羅生門問題――エスノメソドロジーの理論的含意」富永健一編『理論社会学の可能性』新曜社 中学生のころ、友人と一緒に学校から帰る時によく話した話題を今でも覚えています。 「おれが見てる赤は、おまえが見てる赤とちがうかも!」 「た…