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A.論文を読む

浜日出夫、2006、「羅生門問題――エスノメソドロジーの理論的含意」

■浜日出夫、2006、「羅生門問題――エスノメソドロジーの理論的含意」富永健一編『理論社会学の可能性』新曜社 中学生のころ、友人と一緒に学校から帰る時によく話した話題を今でも覚えています。 「おれが見てる赤は、おまえが見てる赤とちがうかも!」 「た…

開沼博、2010、「原子力ムラの秩序はいかにして可能か」

*2011/05/21 更新(論文の要約に当たって、「システムの維持を促す要素/システム崩壊を抑制する要素」という区別をやめ、「直接的な順機能/間接的な順機能」という区別を採用し、要約全体を整理しなおしました。) *2011/05/25 更新(論文執筆者(開沼氏…

宮原浩二郎、2006,「『復興』とは何か」『先端社会研究』第5号

「災害復興制度の研究」の特集ということで、関西学院大学の「『人類の幸福に資する社会調査』の研究」というプログラムの成果の一部だそうです。以前も紹介した災害復興制度研究所のメンバーがメインに執筆しています。今回の東日本大震災以後、「復興」に…

社会科学の基礎の基礎

・高根正昭,1979,『創造の方法学』講談社. ・川崎剛,2010,『社会科学系のための「優秀論文」​作成術――プロの学術論文から卒論​まで』勁草書房. ・斉藤孝・西岡達裕,2005,『学術論文の技法 改訂版』日本エディタースクール出版部. 科学というのは、普遍的で不…

清水幾太郎『論文の書き方』(1959)

清水幾太郎,1959,『論文の書き方』岩波書店. ■本書の内容 本書は社会学者清水幾太郎が、論文の書き方について自身の経験に触れながらエッセイ風に書いたものである。ここで「論文」というのはあとがきにあるように、「内容及び形式が知的であるような文章…

近藤理恵「リスク社会の存在論的不安と少年犯罪」(2003)

近藤理恵,2003,「リスク社会の存在論的不安と少年犯罪 ―佐賀バスジャック事件をもとにして―」『立命館産業社会論集』39(1).を読んだ。 この論文の目的は以下である。 本稿の目的は,近年の少年犯罪の特徴が,リスク社会において存在論的不安を抱え込んだ…