メモ:佐藤郁哉『フィールドワーク――書を持って街へ出よう』

*まだメモ段階です。
佐藤郁哉、1992、『フィールドワーク――書を持って街へ出よう』新曜社
『暴走族のエスノグラフィー』を読み直したら、きちんと書く予定。


・フィールドワークについての全体像、輪郭を捉えるための本
・平易でわかりやすく、すらすら読める文
・必要な事は、節をまたいで繰り返し書かれている。
・やや詳細な注


・量的調査と質的調査の関係についての記述が伝わりにくい。
 −質の悪い量的調査と質の良い質的調査を対比しているため、著者の意図ととは別に、無用な対立をあおっているように感じられる
 −両者の党派的対立を超える試み、トライアンギュレーションなどの試みより、党派的な対立の紹介がやたら多い
 −フィールドワークの信頼性の問題について、結局なにも述べていない(妥当性があるという点のみ述べている)
・記述が古い
・実際の民族誌やフィールドノートの例があったらより分かりやすいと思った。
・人類学についての説明が最低限しかないため、輪郭が少しぼやけている気がした。


民族誌と一緒に読むべきと思った
・全項目大幅増補・改訂の新版2006年が出ている
・実践編として『フィールドワークの技法』が出ている。
・わかりやすく大事な論点は拾っており良書ではあるが、少なくとも旧版に関して言えば、もはや「入門書として必ず推薦する」というものではなくなった感がある


フィールドワーク―書を持って街へ出よう (ワードマップ)

フィールドワーク―書を持って街へ出よう (ワードマップ)

フィールドワークの技法―問いを育てる、仮説をきたえる

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