リスタート

ウルリッヒ・ベック『世界リスク社会論』を読んで

前回内容を紹介した『世界リスク社会論』の考察、感想■考察 ▲構築主義への評価について ベックは「純粋に構築主義的な構築主義」へ批判を加える。ある意味平凡ではあるが重要な指摘である。構築主義者は、ある事象が構築されたものだと主張し、その過程を描…

ウルリッヒ・ベック『世界リスク社会論』

■ウルリッヒ・ベック『世界リスク社会論――テロ・戦争・自然破壊』2010、筑摩書房(島村賢一訳) Ulrich Beckの ・Das Schweigen der Wörter: Über Terror und Krieg, Suhrkamp, Frank-furt a. M. 2002 ・Weltrisikogesellschaft, Weltöffentlichkeit und glo…

早川洋行、菅野仁、『ジンメル社会学を学ぶ人のために』

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菅野仁、『ジンメル・つながりの哲学』

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エミール・デュルケム『社会学的方法の規準』

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中島道男、『エミール・デュルケム』を読む

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ウェーバー、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読む

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徳永恂、厚東洋輔編、『人間ウェーバー ――人と政治と学問』を読む

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復興構想会議メンバー

本日はちょっと脱線します。 復興会議メンバーですが、年寄りばっかだなぁと思ってたら若手有識者の検討部会ができたらしい。メンバーが新聞各紙にでていたけど、年齢と専門がよくわからなかったので調べてみました。 ■復興構想会議・復興構想会議とは復興構…

清水幾太郎『論文の書き方』(1959)

清水幾太郎,1959,『論文の書き方』岩波書店. ■本書の内容 本書は社会学者清水幾太郎が、論文の書き方について自身の経験に触れながらエッセイ風に書いたものである。ここで「論文」というのはあとがきにあるように、「内容及び形式が知的であるような文章…

盛山和夫『叢書現代社会学 社会学とは何か』(2011)

盛山和夫,2011,『叢書現代社会学 社会学とは何か』ミネルヴァ書房. *後で読み返してわかりにくかったのですが、この記事で「筆者」とは盛山さんを指します。 ■概要 本書は2009年に刊行された叢書の一冊で、「刊行のことば」には以下のようにある。 「叢…

「ヨーロッパ30か国の宗教性へのナショナリズムの影響」

***このエントリーは私が英語の邦訳を練習するためのものです。邦訳は正しいとは限りません。誤りの指摘や、アドバイスは大歓迎です。*** 今回は Mălina Voicu, 2012, "Effect of Nationalism on Religiosity in 30 European Countries", European Soc…

「コミュニティ問題 イーストヨークの人々の親密なネットワーク」

***このエントリーは私が英語の邦訳を練習するためのものです。邦訳は正しいとは限りません。原文のURLを付していますので、そちらをご覧ください。誤りの指摘や、アドバイスは大歓迎です。*** ●Barry Wellman, 1979, The Community Question: The Int…

「スティグマの概念化」

***このエントリーは私が英語の邦訳を練習するためのものです。邦訳は正しいとは限りません。原文のURLを付していますので、そちらをご覧ください。誤りの指摘や、アドバイスは大歓迎です。*** ●LINK BG., PHELAN JC, 2001,"CONCEPTUALIZING STIGMA", …

「男女の時間の使い方の差――その経済的、政治的、文化的影響」

*** このエントリーは私が英語の邦訳を練習するためのものです。邦訳は正しいとは限りません。原文のURLを付していますので、そちらをご覧ください。 誤りの指摘や、アドバイスは大歓迎です。 *** 本日も「european sociological review」2011年4月の2…

「価値、宗教地域、そして近代化論」の抄録の訳

***このエントリーは私が英語の邦訳を練習するためのものです。邦訳は正しいとは限りません。原文のURLを付していますので、そちらをご覧ください。誤りの指摘や、アドバイスは大歓迎です。*** 今回は 「european sociological review」2011年4月の27…

ドイツ語と英語

*2012年10月12日代名詞の項を充実させました。 ドイツ語の勉強を開始し、細かい文法の勉強をしていると、文法全体の中での位置づけが見えなくなり迷子になってしまいがちです。そこで、全体像をなんとなく把握できている英語と比較して、現在の立ち位置を把…

社会(科)学叢書、シリーズ一覧

社会(科)学の叢書・講座・その他シリーズの一覧を作成しました。主に社会学全般に関するものを選びました。こういうシリーズ一覧って出版社HPにも載っていないことが多いです。その他ネット上でも意外と簡単には見つからないので貴重な一覧だと思います。…

クラシック関連本メモ

メモ。後でちゃんと感想書くかも。 ・岡田暁生,2005,『西洋音楽史――「クラシック」の黄昏』中央公論. おすすめ度★★★☆☆ 本書で著者は、各時代の「西洋音楽」が「非歴史的」に並べられただけの「歴史」を避け、「徹頭徹尾『クラシックの時代』をハイライト…

樋口隆一『新装版 バッハ探求』(1996)を読む

・樋口隆一,1996,『新装版 バッハ探求』春秋社. 著者の樋口隆一(1946-)は、『新バッハ全集』の校訂にもかかわった日本を代表するバッハ研究者の一人。本書は、著者が1977年から1992年までに、新聞から専門雑誌、事典やライナーノーツなど様々な媒体に書…

メモ:BDの歴史

ユーロマンガに掲載されていたBDの歴史の要旨です。BDは一部好きな作家がいる程度であまり詳しくありませんでしたので参考になりました。 全く本文とは関係ないのですが、桜の季節なので桜の歌を自分なりに訳してみました(万葉集より) ・この花の 一節のう…

近藤理恵「リスク社会の存在論的不安と少年犯罪」(2003)

近藤理恵,2003,「リスク社会の存在論的不安と少年犯罪 ―佐賀バスジャック事件をもとにして―」『立命館産業社会論集』39(1).を読んだ。 この論文の目的は以下である。 本稿の目的は,近年の少年犯罪の特徴が,リスク社会において存在論的不安を抱え込んだ…

遥洋子、2000、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を読む

先日、遥洋子著の『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』(2000年、筑摩書房)を読んだ。 この本は、タレントの遥洋子が東大で上野千鶴子のゼミ(学部ゼミ、院ゼミ、講義、コロキアム:研究者を外部から呼んで議論するゼミ)に3年間通った経験をつづったもので…

「社会について考える」を考える

私がこのブログで考えていきたいことの一つに「社会について考える」とはどのようなことなのか、ということがあります。どんなことを疑問に思っているのかについてメモだけ残したいと思います。・支配者が社会を考える 統治者・支配者が被統治者・支配民を自…

ブログ開設

はじめまして■ブログ開設について 昔から語ること、書くことが好きでした。しかし、本を読むようになり、先人の思想を知れば知るほど、私などは「(まだ)語れない」「語ってはいけない」と感じるようになり、気が付くと書くこと・語ることをやめてしまって…